半纏アレコレ 半纏って何?
売っているお店と工場の独りよがりなページしかないことに気が付き
元祖うんちく、かしす和装がまとめてみるかなぁと思ったページ。日々勉強と思っていますので
間違っている!という専門家の方はご意見下さい。
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半纏って何?そもそも、漢字もあっているの?
そこで、見てみますと半纏 半天 袢纏 袢天と出てくる出てくる。ほかにはハッピ 法被 半被と出てくる出てくる。現在の主流は「半纏」となっています。9199.jpでも「半纏」が1番最初に
登録されました。(店長確認済み)
すると大きく分かれ目が「ハンテン」「ハッピ」になってくる。この内容は数年前のお笑いから始まる。棒大阪のM染工が営業へやってきた。あいにく店長とは合わない方でしたが、(わかるような嘘をつきまくるので信用できなかった。さらにあきらかな違法行為の商売をしているような仕様書で、お客様にねじ込み、他の業者が参入できないようにしている!)これが今では笑える。彼曰く、半纏のことを「関西ではハッピ」関東では「ハンテン」と呼ぶのです。関西は山車がメインなので、引くお祭り。関西は御神輿をかつぐお祭りと二分しているというのです。しかし、最近はお祭りの種類も多数になってきたし関西と関東の距離が短くなったので、いつからか同じようになったのですと。力説していました。うぶな店長は信用してしまいましたが、数ヵ月後に衝撃の事実が!某N○Kの人気番組「オエドデゴ猿」(むろん当て字)の評論家?の先生が真実を話してくれたのです。上記は嘘ですので、下が本当です。

法被・・・
もともとは身分証明の役割を果たしお武家さんの奉公人が使っているものでした。(大工、植木職人などがその職種として有名です。脇や背中にその家の家紋や屋号が染め抜かれています)お武家さんの家に出入りするための身分証明がついた衣類ものでした。茶色などが一般だったようです。各地に残る歴史博物館へ行くと、見られることがあります。きちんとしたところですと「法被」と記載されているはずです。また、着方も衿にちょっと違うところがあったりします。もともとは羽織から派生したと考えますが、定かではありません。羽織はあそこまで柄を入れませんし、家紋(1つ、3つ、5つ)を入れる物ですから必然的に分かれたと思いますそして最大のポイントとして奉公人や庶民には着ることが出来ない羽織がそれ以上育つこともないですので、法被になっていったと思います。

半纏・・・

綿入半纏が有名ですね。いまでもネットの上位にランクアップされます。
ここから見てもわかるように、もともとは「ハンテン」とは実用品だったようです。
和裁を習っても浴衣のあとに、綿入縫う?と聞かれるほどのものです。
ここから徐々に、庶民のあいだでも法被のような粋な柄をつけた半纏(防寒着)をと
なってきて、徐々に境目がなくなってきました。ほかには、太鼓半纏や、やはり実用のねんねこ半纏(今は見かけないで、ママコートなるものになってしまいましたね)、祝着の袖無半纏、変わりものの皮半纏(100万円近いですが当店でも可能です)、刺し子半纏、個人商店の店長さんが着る営業半纏?、外の作業をする(植木職人さんや大工さん)作業半纏などあります。刺子半纏は生地により様々な用途に使いますが、お祭りでは一般的ではありません。法被と同じく、最初は実用品として使われていたようですがそのうち、町内や集まりなどで名入れをしていくようになったようです。今でも職人さんは名入れ羽織を着ますよね。見た感じは法被よりで裾や代紋にその屋号の証拠をプリントすることから作業半纏と法被が融合されていったこともなんとなく理解できます。この屋号などのプリントはわかりやすく言えば、浅草三社祭です。三社祭に認められた半纏じゃないと参加できません。半纏は貸し借りによって隣の地域に参加できたりすることから、やはり法被(半纏)=身分証明ということは確実になってきています。
半纏の制作方法の主流は反応染の印半纏というものになっています。神田の古本屋街に行くと、印半纏の歴史などの本に巡り会えますので、お近くの方は探してみてはいかがでしょうか。もちろん店長も1冊持っています。版権がらみになりますので、細かくかけませんが、印半纏の印(シルシ)は、仲間の印をプリントすることから来ているようです。

ということです。一部は某TVからで一部は店長の勉強結果が混ざっています。
あきらかに、私しか知らない内容を混ぜていますので、転載(禁止です)を考えている方はご注意ください。

参考までに・・・
綿入半纏の産地は福岡県が有名です。国産の綿入は価格が1万円以上したりしますが、海外産の物(価格が2000〜6000円程度)のものなんて笑っちゃうくらいの高級感です。国産の製品を受験生への贈り物、敬老の日の贈り物などにチョイスすれば、必ず伝わる真心のこもった国産綿入半纏を探してみてください。

☆本編☆
綿入半纏は呉服屋さんで売っていますので、そちらでどうぞ。ネット通販は風合がわからないのでなんとも言えません・・・

話がそれました!当店は祭半纏屋(既製半纏とオーダー半纏など)です。
半纏には、生地がいくつかあります。
綿100% タッサー シャークスキン丸紡24 10番 綿紬 天竺 綿呂が一般的です。
(Gポプリン・GBポプリンなどありますが柄染色にはあまり使いません)
ヨサコイや阿波踊りむけにポリエステルを使うこともありますが、ポリエステル製品は高価です。
生地の特徴
タッサー:独特の肌触りで店長は好きですが最近はシャークスキンにおされ気味。
染め加工でもちょっと何物が出やすい。永年使用でも生地の毛羽立ちが少ない。
シャークスキン:ゴワゴワしているように感じますが、厚手ではありません。
染めもしやすく、手に入りやすいので(常時半纏3000枚程度作れる生地を確保しています)
最近の別注や既製品に使われます。多少毛羽立ちがありますが、安心の生地です。
丸紡24 10番 小幅生地に代表されるものです。半纏の背中が割れています。
大紋などを縫い合わせたり、仕立てが困難だったり、当店自慢の**(企業秘密)特殊袖仕立が行いにくいが、昔の見本が届くと100%この生地になっている。現在では藍染や硫化染が多いようです。もちろん反応染も可能ですが、高価なものですので注文量はぐっと減ってきました。(縫える人も減少気味)
綿紬:一見して厚手に見えるが、これが最高!別注のお勧め生地です。ただし、無地調の柄の場合は紬にヘラがあたり、ムラ気味になるので、小紋柄をお勧めしています。当店はこの別注を浅草の価格の70%〜50%の価格で同じものができるほど、引き合いを多くいただいております。オーダーするお客様が本当にできるのか?と何度も聞いてくるのは事実です。
天竺:安物!です。染めムラも頻繁に起きますので、既製品以外はお勧めできません。
あと数百円出せばシャークスキンが使えます。安物を安く買うのは無意味です。また、説明も無く価格を提示してくる安物工場は平気でこの天竺を使ってきますので、最初は知らないふりをして見積もりを聞いてみましょう。当店では、1,2度しか着ないイベント以外は絶対に使いません。
綿呂:染屋、仕立屋泣かせの一品。染めにくい!仕立てにくい!なぜ?秘密です。教えません。
できれば受けたくない仕事ですが、当店では比較的綿呂で起きる重大な問題をクリアするべく品質を確保しています。(過去に失敗している方は意味がわかります)
ポリエステル:ヒラヒラします。染代、生地代、仕立代が高いので結果高くなります。和裁をやっている店長もポリエステルを縫ってといわれると、イヤダと答えます。最近はヨサコイで流行ってきましたが、無地物にワンポイントをする程度にしておき、全面に柄が入るようなものはやめましょう。全面に柄が入るだけで価格は3倍以上になります。

染めについて(ポリの話はしません)
綿には、基本的に 反応染(スクリーン、引染)・藍染・硫化染・顔料染(シルクプリント)
藍染:高価です。藍染にもピンキリがあるのですが、当店はピンの藍染しか受注しません。高いです。高すぎます。でも本当の藍染は本当に高いんです。10枚程度で1枚2万円以下なんてありえません。(店長の判断です。もちろん2万円以下の業者さんもたくさんいます)
硫化染:何も言うまい。すばらしい黒が出せる、唯一の?存在。この黒の魅力にはまったら最後です。そんなにいいの?はい。いいですよ!!でもね・・・黒の色がよいだけなんです。
何が問題かというと、色落ちと保管。昔の人は問題なく使い、保管しますがこれが難しい・・・硫化はとある環境で生地をボロボロにさせてしまうんです。それならビニールに入れて保管すればいいじゃん!そこが問題。染めた、着た、使った、ビニールに保管した。翌年・・・・なんと!生地がボロボロ!そして藍染以上の色落ちが!!!!と驚くのです。当店では硫化染は一切受けません。硫化染でオーダーするさいは、良いところ、悪いところを確認したうえで発注することをお勧めします。なぜ、そんなに問題の染色方法が残っているの?店長の考えですが、価格が安くできるということと、やはりあの黒です。あの黒を1度見たらそれはもう、虜なのですから・・・
顔料染:シルクプリント・特殊染料と言っている業者が多いですが、できれば顔料染半纏と統一したほうがいいかもしれません。また特殊染料というのは明らかに不当表示ですので、止めましょう。特徴は、価格の安さです。とにかく安い!後加工が少なくオートスクリーンという手法があるので200枚を超えるイベントではこの価格をくぐれません。さらに日焼けがしにくい(ピンクなど一部の色は日焼けする)ということがあり野外向けに最適!顔料染こそ1番です!と書いている工場を見かけますが、嘘です。これらはそれしか染められないのです。ですので何事も適材適所ですから、売る側の話を100%で聞いてはいけません。(店長のうんちくを除く。笑)難点としては、永年使用に向いていません。ざっくばらんに言えば、Tシャツの胸についている加工が全面についているのです。Tシャツは洗っていると加工の部分がどうなりますか?わかりますよね。そういうことなんです。ですので、永年使用は反応染です。また、顔料は油性ですので、被布の弱い方にはあまり良くないようですが、当店の場合は衿に反応染を使用することによって、肌への影響を最低限に押さえ込む努力をしております。また、さらに摩擦堅牢度が低いです。特に黒は大変です。黒は1度着ただけで数回着たような感じなってしまいます。当店での訳あり半纏コーナーでも黒地の半纏はランクが下がっていることからもご理解いただけると思います。
反応染:デメリットから・・日焼けします!それが普通なんです。なんでも日焼けするんです。日焼けした後が粋なんです。割り切ってください。本当です。メリットは永年使用です。
また、VIPクラスの方が来るイベントに、色落ちなんて許されません。比較的上場企業でも接客がメインの会社は反応染で決定をしてもらえます。
ほかに、引染がありますが、これはもう、好きな人しかオーダーできません。かなり高価です。
しかしながら、当店のオーダー(一部既製品にもあります)工場は、スクリーン染なのに引染に近い状態まで、裏抜けすることも可能です。いくつかの条件がありますが、ちょっとこだわってみたい方はぜひ、必見です。(色が濃く、柄が多少ボケルてもOKという図案にかぎります)

どんな人が着ているの?
現在、1番見かけるのは、なんといってもイベントです。イベント半纏は枚数も多く、人目につくことから当社も力を入れております。当社はどんな半纏でも1枚〜3万枚を超えるオーダーまで、適切なフォローとアドバイスにより、多くのオーダーを受けられる品質、工場体制を確保しています。小さな会社で、メーカーや問屋を使わないでこの作業を行えるのは、現在国内では数名しかいませんので、どんなオーダーでも図案が出来ていればすぐにお見積もりいたします。
この他はやはり、お祭りです。お祭りは半纏の他に鯉口・肉襦袢腹掛・股引足袋半纏なども使って、粋に着こなします。最近はヨサコイにも多数使われますが、舞う、踊るお祭りですので半纏ポリエステル長半纏ヨサコイ新衣装オーダー綿無地長半纏ポリエステル無地長半纏が現在の営業での売れ筋ですが、オーダーでコツコツと1枚2枚のオーダーをいただくのが、作業半纏の(敬称略)大工、植木職人、左官、畳職人、とび職、神社仏閣に出入りする奉公人がありますが、この他に需要の多いのが、消防の火消し半纏です。この仕事は国内でも1年に数千枚のオーダーが数多く存在していますが、残念ながら談合により仕事は決まりません。インターネットには話が回ってくるのは年に数回ですが、価格は決まっている、業者は決まっているが、見積もりだけが欲しいなどと悲しい話を聞きます。お役所関係はまだまだ閉鎖的なのか?と思いきや、皆様の想像するお役所様の市役所・区役所は意外と開放的です。町や村の活性化の為のイベントに数多くのお引き合いをいただき、制作させていただいております。一昔前の、インターネットは・・・という時代では無くなってきているようです。それと面白い需要として、選挙活動の応援に使われる半纏があります。ちょっと前はブルゾンなどが多かったですが、半纏の暖かさに決定をいただけるようです。色は政党カラーに近い物にプリントもありますが、なんといっても無地半纏の中でも青・水色というカラーに名入れが多いです。聞けばクリーンカラーということで、イメージがそういう物だそうです。たしかに、黒無地半纏やグレーの半纏ではなかなか見栄えもしませんね。と世間話をさせていただくことがありました。

ここまで来ると、オーダーやちょっとした名入れで半纏を作ってみたい!と思いますよね?そんなときはまず、仲間で集まって簡単なことを決めて下さい。
1・ラフ図または正式図案(オーダーの場合)
2・名入内容(既製品に加工する場合)
3・背紋内容(既製品に加工する場合)(詳細な図や具体的な指示が必須)
4・商品番号(既製品の場合)
5・枚数
6・寸法(分からない場合は用途)
7・納期(間に合わなければ話になりません。意外と時間がかかります)
を考えて下さい。どれかが抜けるだけで見積もりが出せません。え?浅草だったら値段が出る?そりゃ、そうでしょう。30枚でも80枚でも同じ単価の価格を出していいなら、私も平気で1枚2万円って言います。ですがそんないい加減な仕事はできません。お話をきちんと聞いて、お客様が納得される価格を提示するのです。商談中に、浅草のお店みたいにこの仕事、この色はうちしかだせないと根拠のないはったりで適当な見積もりをしたりしません。これも安さの秘密です。それじゃ、品質が悪いんだろう?こればかりは作ってもらわないと分かってもらえませんが、自分で着たくない物は決して納めません。そんなこだわりで作業させています。もちろん既製品の場合はなかなかこのように行きませんが、メーカーからの仕入れランキングは当社No1(3年前から)の実力でメーカー既製品にも品質UPを提案していっております。そんな店長は前職でQC活動やISO取得など品質こそが日本製品の根本と考えておりますので、どうか信用して下さい。
工場がやっているHPを見つけたけれどそんなに値段が変わらないなぁ。そんなときは迷わず当店へ。なぜって言えば、当社は工場を数軒かかえています。お客様のニーズに合わせた工場をチョイスすることによって、決して損をさせないとお約束できるのです。工場は自分のうちでしか出来ない方法で営業してきます。それはお客様の為ではないのです。自分たちの都合に合わせて企画するよりお客様の都合にあった工場をチョイスできるのが、小売店の力です。
(c)ka-sys.com